■ Statement
視点は環境で大きく変化し、価値観すらも反転する。
技術は自然とその体験を通じて得られた視点から立ち現れる。
見つめること、対峙すること。新たな「グラフィック表現」はそこから創られる。
■ 作品/作家紹介
1933年 山梨県出身。
遠藤は日本を代表するグラフィックデザイナーとして高い評価を受ける一方、写真製版とリトグラフによる新しい制作ジャンルを開拓し海外でも高い評価を受けています。
父の仕事により幼少期より転居を繰り返していた遠藤は小学5年から高校卒業までを旭川で過ごしました。「山梨や北海道の自然の中で学んだ経験や出来事で得た気づきの数々は、やがて美術や音楽に強い興味や関心を持つきっかけとなった」と遠藤が言うように、そこで触れた自然や風景はそのまま遠藤の原風景となりその後大きな影響を与えることになります。洞察力が優れた少年で、雨戸の小さな虫食い穴から差し込む光にピンホールカメラの原理を知り、欠けていく太陽の形が木の葉の陰に比例することを自ら知るに至りました。やがて印刷技術に興味を持つ頃になると、アナログ製版カメラの絞りと写真製版のドットの形との類似性にも自ら気づきました。
グラフィックデザイナーである遠藤のデジタルとアナログの乗法によって制作された作品は“自然”をテーマに制作されています。SPACE & SPACE NATUREシリーズでは、空間の中にたち現れる静寂さや空気感、微妙な湿度さえ表現するために、目に見えない境界や異相がコンピューター画像上で確認されながら制作が進められていきます。デジタルの画像処理の魅力、その効果について遠藤は「アンドで繋いだ二つの空間から、別のイメージを浮上させることで、多層化した新たな時間表現が可能となり、より異次元への想像を喚起する力になると信じている」と語っています。
幼少期からの高い洞察力、思考力によってとらえた一瞬の写真から、奥行きと時の流れを引き出す映像のような作品をお楽しみください。
■ Biography
【経歴】
1933年 山梨県甲府市生まれ
1952年 北海道立旭川商業高等学校卒業
1959年 武蔵野美術学校(現大学)デザイン科中退
1962年 桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン研究科卒業
【主な展覧会】
1977,79,81,83,85,87年 日本現代美術展 東京都美術館・京都市美術館
1980,82,84,86,88年 日本国際美術展 東京都美術館・京都市美術館
1981年 ジャパン・アート・フェスティバル'81 /東京・大阪・ロンドン
1982, 86年 英国国際版画ビエンナーレ ブラッドフォード
1982年 GRUPA JUNIJ '82 /旧ユーゴスラビア
1982~2002年 IBIZA GRAFIC /スペイン
1983~99年 個展 伊勢丹・新宿/隔年計8回開催
1983,85,87,89,93,97年 GABROVO国際ビエンナーレ出品/'89,'97国際審査員 /ブルガリア
1983,85,87,91年 リュブリアナ国際版画ビエンナーレ /旧ユーゴスラビア
1983~2009年 CWAJ展 東京アメリカンクラブ/毎年
1983,87年 アラバマ・ワークオンペーパー展 /アメリカ
1984年 第5回国際グラフィックアートビエンナーレ /ベルギー
現代日本の版画展 /旧ユーゴスラビア・スコピエ現代美術館
1984, 87年 Inter-Grafik /ドイツ・ベルリン
1985年 第2回CABO FRIO国際プリントビエンナーレ /ブラジル
日本の版画展 栃木県立美術館
1986年 現代日本版画作家10人展 /アメリカ・コネチカット
1986,88,91,94,97,00,03年 クラコウ国際版画ビエンナーレ /ポーランド
1987年 ソウル国際版画交流展 /韓国・ソウル
1988年 リュブリアナ国際版画ビエンナーレ日本展 /川崎市民ミュージアム
1989年 個展 サンパウロ美術館/“地・間・余白展” /埼玉県立近代美術館
1989,91,94,96,01,04年 BHARAT BHAVAN国際プリントビエンナーレ /インド
1989,91,93,97,01,03年 バルナ国際版画ビエンナーレ /ブルガリア
1990年 個展 山梨県立美術館/静物 近世から現代へ展 /静岡県立美術館
1990,92年 高知国際版画トリエンナーレ/INTERPRINT LVIV国際版画展 /ウクライナ
1991,2001,2004年 個展 銀座養清堂ギャラリー
1991年 二人展 渋谷区立松濤美術館/Intergrafia 191 カトワイス・ポーランド/MATA展 /サンパウロ近代美術館/大阪版画トリエンナーレ1991・第2回国際現代造形コンクール
1991,94,97,00,03年 クラコウ国際版画トリエンナーレ /ポーランド
1992,95年 ノルウェー国際版画トリエンナーレ /ノルウェー
1993,97,02年 エジプト国際版画トリエンナーレ /エジプト
1994年 個展 Hyndai Art Gallery /韓国・ソウル 個展 GALERIE VON OERTZEN /ドイツ・フランクフルト
1998,2003年 アジアプリントアドベンチャー展 /北海道立近代美術館
“SPACE” 現代日本版画展 ティコティン日本美術館 /イスラエル
1998,04.10,14年 個展 She's Gallery 旭川年
1999年 個展 Sofia Shipka Gallery, Rousse Art Gallery/Gabrovo House of Humour and Satire /ブルガリア
2000年 個展 London 大和日英基金ハウス
2001年 日本版画美術展招待出品 Banska Bystrica 国立美術館 /スロバキア
個展 ヘルシンキ芸術デザイン大学 /フィンランド
2003年 それぞれの版表現・ブルガリア現代版画と日本展 山梨県立美術館/ゴールデンスマイル招待展 GABROVO/招待/国際版画トリエンナーレ・クラコフ2003 ポーランド/第14回ラハティ・ポスター・ビエンナーレ /フィンランド
2004年 第7回国際アート・トリエンナーレ・マイダネク2004 ポーランド/第4回国際トリエンナーレ・ソフィア ブルガリア/AGldear国際デザイン会議、メルボルン講演 /オーストラリア
2005年 個展 ザ・トールマンコレクション
2006年 BHARAT BHAVAN国際版画ビエンナーレ /インド
2007年 最先端の日本現代版画展CWAJ、米国会議所
2009年 国際版画トリエンナーレ、クラコフ2009 ポーランド/第14回国際版画トリエンナーレ、R.O.C. 台湾/第2回バンコク国際版画&ドローイング、トリエンナーレ展
2013年 国際版画ビエンナーレ展 /バルナ、ブルガリア
2014年 国際版画アートトリエンナーレ展 /ソフィア、ブルガリア
2015年 ルッセ市美術館展 招待出品 /ブルガリア
詳細
- カテゴリー
- 7,500円/月
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仕様
■ 作品名:Space & Space Nature 1412
■ アーティスト名:遠藤 享
■ 制作年:2014年
■ 作品サイズ:H31 × W46.5 cm